【鼻中隔切除の手術体験談】
◆前回記事:「【鼻中隔切除術体験記】鼻中隔湾曲症で鼻閉&不眠に苦しんだ過去(1)」
鼻中隔切除の手術は、私の場合、入院2泊3日で部分麻酔でした(※病院による)。
特別な準備はなく、手術着に着替えるだけ。
ただ、顔周辺をイジるので、反射的に手足が動くのを防ぐためにベッドに手足を固定。
手術中に手でメスを振り払ったりしたら危ないですしね。
まず、先生が「さて、どこから切ろうかな。鼻の穴からいくか、
それとも上アゴから行くか。どっちでもいいよ、どっちがいい?」と聞いてきました。
私「上アゴってどこですか?」 先生「上唇の裏側」 私「あ・・・じゃあ鼻からで(笑)」
という会話で、鼻の穴からの手術になりました。
だって唇の裏側から切開って、ちょっと怖くないですか?(私は怖かった)
鼻のちょっと奥に麻酔をかけ、反応のなくなったところで切開です。
意識はあるので、あまり口を開けずに会話もOK。不安はなかったです。
経過を詳しく話してくれるタイプの先生で、「今から粘膜を切ります」など
声が聞こえます。そして、途中で先生はトンカチみたいな道具を出してきて、
「これで、鼻の骨をノミで削るから。音がすごいけど我慢してね」
と言われました。
ほんとにトンカチとノミで、けっこう衝撃でした。
手術というよりも「工事!?」みたいな。
【音がけっこうキツかった!頭の中心でノミが叫ぶ】
鼻腔というのは、頭部の中心部まで広がっています。
なので、この削る作業中の音が、もうホントに頭のド真ん中でガツンガツン聞こえて、
痛みはまったくないんだけど「早く終わって・・・お願い・・・」と祈る思いでした。
途中、血のニオイが鼻をつきました。麻酔は効いてるんでしょうが、
どこかで嗅覚がニオイを捉えてるんですね。鉄臭い感じがしました。
ノミで削りだされた軟骨を、先生が次々に鼻から運び出すのが見えました。
実質30分くらいだった気がします。フシギな気がしました。
「鼻の間仕切り板がなくなってるんだ・・・」と。
終わってベッドから起き上がると、先生が削った軟骨を見せてくれました。
鋭く尖った半透明の軟骨がトレーに並べられていて、血まみれでしたが
ちょっと宝石っぽくてキレイでした(笑)
先生が「持って帰る?」と言うので「いりません(笑)」と即お断り。ですが、
宗教上の理由でだったり、「体の一部なので大事にしたい」という人もおられるそうで、
抜歯した歯なんかと同じ扱いみたいな感じ。
手足を縛られてたので、術後はフリーダム気分でした。ワクワクでした。
麻酔が切れたら痛みが来るでしょうが、それよりも鼻の通りが良くなることが
楽しみで仕方なかったです。
⇒続き:「【鼻中隔切除術体験記】鼻中隔湾曲症で鼻閉&不眠に苦しんだ過去(3)」へ
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