鼻子です。
前回に続いて「慢性上咽頭炎」の治療法である「Bスポット治療」について書いていきますね。
前回記事:ずっと喉が痛い、咳が出る、熱っぽい、だるい原因は慢性上咽頭炎でした。
前回は風邪から上咽頭炎→慢性上咽頭炎へと移行していった経緯をお話しました。
そこから、治療法としてBスポット治療という医療があると知った所です。
慢性上咽頭炎を調べていけば、おのずとBスポット治療にはたどり着けるのですが、そこから先の情報が少ない!
つまり体験談や治療を受けた人の話があまりありません。
と、いうのも、これも現代の医学ではあまりおこなわれていない治療の1つだという事があげられそうです。
ネットでBスポット治療をおこなっている医院を探しても近隣にないケースも多いのではないでしょうか。
幸い渡しの場合は、車で30分走ったあたりにBスポット治療を受けれる医院があり、そこに通うことができました。
今回は、色んな噂が飛び交うBスポット治療の体験談や感想などを書いていきたいと思います。
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Bスポット治療とは
Bスポット療法は、上咽頭に塩化亜鉛などの消炎剤を直接塗布・擦過する治療法です。東京医科歯科大学元教授の堀口先生によって考案された方法で、上咽頭炎の消炎に効果的です。風邪は上咽頭の炎症から始まることも多いため、風邪の消炎にも有効です。
また、IgA腎症は、扁桃炎や上咽頭炎に続いておこることがあり、Bスポット療法を行うことによりIgA腎症が改善される可能性があります(IgA腎症は、扁摘・パルス療法を行うと80%以上で血尿が消失するとされています。扁摘・パルス療法を行っても血尿が消失しない症例では、早期にBスポット療法を行ってみると良いと思われます)。
塩化亜鉛は、鼻の中、または口の中から綿棒で上咽頭に塗布・擦過します。病的な上咽頭炎のある場合は、治療時に綿棒に血液が付着し、ある程度痛みを生じます。しかし、治療後数時間は痛いものの、その後で症状(上咽頭の痛み、後鼻漏、頭痛など)が改善するケースが多くみられます。
急性上咽頭炎では、一度の治療だけで症状が軽快する場合もあります。慢性的な上咽頭炎に対しては、週に1~2回のペースで10回程度を目安に治療を行っています。
Bスポット治療をおこなう前に試したこと
Bスポット治療をおこなう前に、慢性上咽頭炎を改善するために試したことを紹介します。
- 鼻うがい
- 首を温める
- 耳鼻咽喉科の薬(抗生物質・風邪薬等)
- イソジンでうがい
- のど飴を舐め続ける
私はBスポット治療に踏み切る前にこれらを試しました。
しかし上咽頭は鼻の奥にあり、喉側からは届かない位置にあるため、イソジンやのど飴はほとんど意味がありませんでした。
耳鼻科の薬も、最初こそ効いてはいましたが、回数を重ねるごとに抗生物質も効かなくなってきて、ぶり返しも日に日に早くなってきました。
そこそこ効果があったのが鼻うがいと首を温めるという行動です。
これは上咽頭に直接的にアプローチできる行為なので、一定の効果を感じれたのではないかと思います。
特に鼻うがいはスッキリするし、喉が綺麗になる感覚があり、今でも継続しています。
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Bスポット治療を始める時にしなければならないこと
Bスポット治療を始める前に、立ちはだかる大きな壁。
それは「Bスポット治療ができる医院がない」ということ。
全国的に見てもかなり少ないのが、最初に抱える問題です。
ネットで検索して、近隣にあればラッキーですが、ない場合は電車や車を利用して遠方まで行かなければならない可能性もあります。
次に、Bスポット治療は多かれ少なかれ「痛み」を伴います。
この痛みを受け入れる覚悟がなければ、治療を続けることは難しいです。
また、Bスポット治療は一回で終わりではなく「通院」することが基本となります。
そして、いざBスポット治療を受ける段階になったら「風邪」をひいていては治療ができません。
喉に違和感があるのは慢性上咽頭炎の症状として仕方がないのですが、発熱など風邪の症状がある場合は、まずそちらを治療してからBスポット治療を受けることになります。
仮にBスポット治療ができる医院が遠方にあり、わざわざ遠征して行ったとしても風邪を引いていると、風邪の治療薬をもらって終わり。ということにもなりかねません。(私は初回に風邪をひいていてやらかしました)
実際のBスポット治療を受けてみた体験談と感想
それでは、本題です。
私のケースでは車で30分の位置にBスポット治療をおこなえる医院があり、まずは診察をしていただきました。
- 風邪が何度もぶり返すこと
- 喉と鼻のつなぎ目が腫れぼったく、鈍痛を伴うこと
- 喉の奥に鼻水が流れ込み嗚咽がすること
- 抗生物質が効かなくなってきていること
- 咳はでないこと
などを伝えました。
ちなみに、これは抗生物質をもらっている耳鼻咽喉科の先生にも相談しましたが、ここは「Bスポット治療」自体がない医院なので「体が疲れている」「ストレスがたまっている」という診断でいつも終わってしまっていました。
繰り返す風邪も、「年齢的に風邪が治りにくい」という診断だったのを先に報告しておきます。
Bスポット治療をおこなっている医師の見解はこうでした。
- 上咽頭炎がそれだけ繰り返すということは慢性化している可能性は高い
- 今診たところ「喉に炎症」がある
- まずはBスポット治療を週1程度で1~2ヶ月続けてみて症状改善があるか試してみる事をオススメします
と、このように説明されました。
また、医師からは以下の注意点も説明されました。
- Bスポット治療の効果は人それぞれで「劇的に改善する人」もいれば「あま改善されない」というケースもある、それは上咽頭炎の原因が花粉症やアレルギー、ストレス、日々の疲労など他にあるケースもあるため、それは試してみないとわからない。
- Bスポット治療は上咽頭の状態が悪ければ悪いほど「痛い」。
- Bスポット治療をおこなって、次回までの期間が開いてしまった場合に途中で「風邪」などを引いて通常の上咽頭炎が発症してしまうと、Bスポット治療はまた1からのスタートとなるため、なるべくなら定期的に通って風邪を予防してほしい
といった点です。
しかも、医師は私の喉の状態を診て「これは相当悪いので、痛いですよ」とはっきりおっしゃいました(笑)
かなりビビりましたが、数カ月間も喉の症状で悩まされ続けてきたので、藁をもすがる思いで頼まざるを得なかったんですね。
私が通っているBスポット治療の流れは、まず喉と鼻奥を目視での診察をします。
ここで上咽頭の腫れ具合などを確認して貰って、いよいよ処置開始。
鼻水などがあれば、まず吸ってもらいます。
Bスポット治療の基本は上咽頭を薬品で擦過する治療です。
擦過とはこすりつける事なのですが、腫れている患部を薬品でこするって想像するだけで痛たそうですよね。
私の医院では、長い綿棒を片鼻から入れて、上咽頭をゴシゴシします。
片鼻が終わったら、もう片方からも入れて擦過して鼻部門は完了。
鼻部門とあえて書いたのは、口部門もあるからです!!
両鼻が終わったら、L時型の綿棒を喉奥に突っ込んで喉の上をガシガシガシガシーッ!とやります。
そりゃーもう痛いんですよ。
特に私は相当上咽頭が悪化していたので、綿棒に血が付いていて、先生が
「あー!もう綿棒に血が沢山ついてるよ~、こりゃ痛いでしょ~」
と楽しそうにおっしゃります。
先生?こっちは鼻に長いもの入れられてる時点で涙目なんですが?(笑)
もっと言えば、鼻奥ゴシゴシされた時は号泣レベルになってますけどね?
最後の口部門に関しては、嗚咽も混じって、こんなに泣いたの子供以来だよ。
こんだけ書くと、私と同じ様に喉の違和感で悩んでいる人が
「Bスポット治療そんなに痛いのか、、、やめとこう」
ってなっちゃうから、補足しておきますね。
渡しの場合は、長期間上咽頭炎を放置していたので、相当悪化していたので痛みが普通の人より強かったという点は覚えておいてください。
ちなみに、私がこの治療を始めてから色んな人にこの話をして、その中の数人が私と同じ病院にBスポット治療をしに行っています。
そのBスポット治療を経験した知人に話を聞くと
「そんなに痛くなかったよ~脅かすからどんなもんかと思っちゃったよ~」
とか
「先生によって少し痛みあるけど、全く痛くない事がほとんど」
って言われて驚いています。
私、初回は号泣してるんですよ?
とはいえ、私も2回目以降は痛みがグッと減って泣かなくなりました(笑)
でも、調子によっては「今日は結構痛かったな~」とか「今日は全然平気だった」と色々あります。
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Bスポット治療を受けて慢性上咽頭炎はどうなった?
それでは、実際にBスポット治療を続けて、私自身の体調にどのような変化があったのかを書いていきますね。
まず初回の治療前は、喉も腫れぼったく痛みもありました。
治療後はBスポット治療の施術自体の痛みが2日ほど続きましたね。
言葉であらわずなら、喉が激痛になるほど悪化させた時の痛みと似ています。
それが引くと同時に喉の腫れぼったさもなくなり、久しぶりに快調な喉の状態になっていました!
しかし、1週間もすぎる頃には、また喉の腫れぼったさが出てきました。
そこで2回目のBスポット治療を受けることになります。
2回目の治療は初回よりも痛みが少なく、1日ほどで痛みは引きました。
そうすると、また喉が快調状態となり元気が湧いてきました。
そこからは一週間に1回のペースでBスポット治療を続けて、治療後は擦過治療の為、多少の傷みが出ますが、その痛みが引いた後は快調快調!
そこから、一週間に一度の治療を続けています。
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